INTRODUCTION

ラボ概要

美学と民族誌学との革新的な連携を推進するハーバード大学の実験的なラボ。本作のルーシァン・キャステーヌ=テイラーがデイレクターをつとめる。アナログとデジタル両方のメディアを活用した研究の成果として映画、ビデオアート、音声、写真作品などを発表。
『Sweetgrass』(2009年ベルリン国際映画祭)、『Foreign Parts』(2010年ロカルノ国際映画祭)、『MANAKAMANA』(2013年ロカルノ国際映画祭)といった刺激的な映像作品を生み出し、世界の名だたる国際映画祭で、驚きと衝撃をもって迎えられている。

ラボ発 作品紹介

『Sweetgrass』(101min/35mm/2009)

Director: Ilisa Barbash, Lucien Castaing-Taylor

公式HP: http://sweetgrassthemovie.com

2003年の夏、羊の群れを引き連れた羊飼いの一団が、放牧のためアメリカ最北西部にあるモンタナ州ビィートゥース山脈を縦走した。その300キロにわたる旅は、広大な緑の渓谷、雪におおわれた平地、道幅が狭く危険な尾根を越える挑戦に満ちたものだ。アメリカン・カウボーイ終焉に立つ年老いた羊飼いたち。数百頭の羊の群れがスクリーンいっぱいに広がる映像は感動的ですらある。

『Foreign Parts』(80min/HD/2010)

Director: Véréna Paravel, J.P. Sniadecki

公式HP: http://foreignpartsfilm.com

メジャーリーグ「ニューヨーク・メッツ」の新設スタジアム建設地の近く、自動車回収ショップや廃品・中古品販売店がひっそりと建ち並ぶこの地域は、移民たちのコミュニティによる街だ。ニューヨークの都市開発計画により、いまここは取り壊し運命に直面し、彼らは反対を続けている。本作は「都市構造」のなかにのみ込まれることに坑う、この街とそこに生きる人々を活写する。

『MANAKAMANA』(118min/16mm/2013)

Director: Stephanie Spray, Pacho Velez

公式HP: http://manakamanafilm.com

ネパールの奥深いジャングルのはるか上、ヒンドゥー教の巡礼地として多くの巡礼者たちを迎え入れているマナカマナ寺院。寺院へ行き来する人々の姿を、ケーブルカーでの道のり10分、ワンカットで切り取っていく。凝縮した人間模様と広大な自然が映し出される。リヴァイアサンの監督たちがプロデューサーを担当した本作は、2013年のロカルノ国際映画祭 Film-makers of the Present Competition部門で金獅子賞を受賞している。

リヴァイアサン